フランス/アルザス地方在住の七五三裕行(シメヒロユキ)さんから最新リポートを送っていただきました。
前回のリポートから約一ヶ月過ぎて状況は一変したようです。テレビニュースなどで、ヨーロッパの厳しい状況は逐一伝えられていますが、実際の市民の皆さんの生活はどうなのでしょうか?


こんにちは。メールありがとうございます。

振り返ってみたところ、先生に最後にメール差し上げたのが3月7日でした。
その頃は、フランス国内の私の住む県を含めた一部の県で、小中高の学校閉鎖になった状況でした。
報道でもご存知のとおり、その後状況は一変して、17日からフランス全土外出制限となりました。

食料品など生活必需品の購入や、医療上の理由や在宅勤務ができない仕事を行う場合等の、いくつか決められた理由を除いては、外出できない、という生活になっています。

自宅近くでの運動や散歩など(自宅1km範囲内で一日1時間以内)も許されてはいます。
外出する際はすべて、理由を明示した書式にサインしたものを持って出かける必要があります。持っていなくて警察に見つかったら罰金(135?≒16,000円)。

飲食業はじめサービス関係(もちろん私の働いているホテルも)は基本的にすべて閉鎖。
営業しているのは、食料品店、スーパー、医療関係、薬局、郵便局、銀行や必要不可欠な公共サービス、といったところです。

コルマール市街の出歩く人や車の数は平時の1~2割といったところでしょうか。
社会的距離1m以上あけなければならないことになっているので、スーパーのレジも1m間隔での線が引かれていて、その間隔で並ぶことになっています。
パン屋など小さい商店も1m間隔保持なんで、行列が長くなったら外に並び、外でも1m間隔になってます。
全く見かけなかったマスク姿も今では3割位の人が(それでも3割ですが)。店員などは皆、マスク装着となりました。

あれやこれや不自由な生活となり2週間が過ぎましたが、少なくとも15日まではこの制限が続くことになっています(延長されそうですが)。
仕事が無いんで、子供との活動(勉強を見たり、バドミントンやなわとびなど)そして指圧の復習をしています。この前の受講時に初級までの教材一式買っておいてよかったです。

日本の状況と同様に、先が見えないことは本当に厳しいですね。

ここ数日コルマールは春の晴天が続いています。このウイルスはこれから夏に向かってどうなるのか、まだわからないようですが、高温や多湿で弱まってくれることに望みをかけたいですね。
あと治療薬とワクチンの開発なども。


それではまた。

七五三裕行

☆投稿者紹介☆
七五三裕行(しめ ひろゆき)/
ドイツとの国境近くアルザス・コルマールに在住。コルマールはワイン街道と歴史的な建造物で有名な観光地で、現在ホテルに隣接したマッサージクリニックで指圧治療に従事。今年も1月~2月に日本に帰国された際、当会で経絡指圧セミナーに参加されました。     
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