★年頭のご挨拶
 新年明けましておめでとうございます。昨年は一年を通してコロナウィルスに翻弄された一年でした。中国・武漢で発生したコロナウィルスは瞬く間に世界中に蔓延し、まさかこのような事態になるとは誰も予想はしなかったでしょう。科学技術が高度に発達し、今や遠い宇宙の果てから星の「砂」を持ち帰る程の技術力を持つ現代社会が、電子顕微鏡でしか見えない極微の「ウィルス」に手も足もでないと言うのは滑稽を通り越した笑えない現実です。
 政府も「新しい生活様式」や「ウィズ・コロナ」を国民にアピールしていますが、人間そう簡単に生活スタイルを変えられるものでもなく、今もストレスの多い日常です。コロナウィルスは大半が軽症で回復すると言いますが、中には重症化したり、軽症でも後遺症が残ったりするそうです。一体その違いはどこから来るのか。私たちも考えなくてはならない問題です。ともあれ、今年も厳しい幕開けになりそうです。


★コロナ回復後の体調不良と私の体験…
 コロナから回復し陰性になっても体調が元に戻らないケースがあるそうです。多くは倦怠感や息切れ、頭痛などのようですが、これが数が月続くというものです。なぜこのような「治り切らない」ことが起こるのか原因は解っていないようです。
 実は私にも似たような経験が学生時代にあります。それまで健康そのものだった私は、ちょっとしたアルバイトで体を壊し体重激減。治った後も「微熱」「倦怠感」「食思不振(空腹感がない)」「便秘」などが治まらず、その症状に一年近く悩まされた事があります。医者にも何度か掛かりましたが原因不明でした。このような時は医学的検査では「問題ない」のですから、健康人扱いなんですね。ですからやりようがないのです。只々毎日を過ごすだけです。いつか治る事を信じて…。
 結局良くなるまで一年近く掛かったのですが、それまで様々な事をやりました。しかし今思うと当時は外見は確かに体格もよく健康でしたけれど、内部は不健康状態だったんだなと思います。ですから一旦大きく体調を崩す事があると、内部の弱い所が露呈して「治り切らない」状態が続いてしまうんです。

 今のコロナ後遺症がそれと同じかどうか判りませんが、共通する所もあるのではと思っています。そしてその時感じた事は「体力がないとダメなんだ」と言うこと。この体力とは筋肉や持久力などのフィジカルな体力ではなく、内部の健康体力の事です。これは目に見えない根っこになる力です。これが弱いと人間は事あるたびに病気や病に振り回されて、不安やイライラ、不快感を抱えて毎日を過ごす事になるんだろうな…という事でした。