皆さんは指圧やマッサージ、今の施術の仕事が嫌になった時はありませんか。実は何を隠そう、私はあるんです。最初は20代の時です。経絡指圧を覚えて4~5年の頃でした。言葉を変えればスランプとでも言ったらいいんでしょうか。医王会で指圧を習得し施術をしていたのですが、暫らくして思うような結果が出なくなったのです。
●思うように行かないジレンマ…
最初はあまり気にならなかったのですが、更に思うように行かなくなって「何とかせねば…」と思いました。自分として出来る改善を試みたのですが、でもあまり変わらないのです。ある時は基本が大事と思って、押圧を丁寧に行うようにしました。でも変化はありませんでした。また腹部指圧を工夫すればと思い、お腹の指圧の方法をあれこれ工夫をしました。しかし大きな変化はありませんでした。また外部の技術を取り入れたら良いかもと思って、整体や背骨の矯正なども覚えてみました。しかしこれも変化なしです。どうしてもハードルが越えられません。もしかして指圧の一圧しに何か自分の知らない特別な「極意」のようなものがあって、それを探求すればハードルが越えられるかもと思いました。しかし押して引くだけの単純な指圧操作の中に特別な「極意」があるとは思えませんでした。
●疑心暗鬼の塊りになる…
他の施術師の本を読むと、華々しく「治癒させた」との文章が目に入り、それが気になって仕方がありませんでした。その時です。「ダメだなオレは。もうやめてしまおうか…」と思ったのは…。もうそうなると指圧をしていても気の抜けた状態で、どこか上の空なんですね。惰性です。ちっとも面白くない。患者さんは「ラクになったよ」と言ってくれるのですが、それでも「どうせ社交辞令だろう」と変にひねくれていました。どうしようもないですよね。24才くらいの頃です。
●「勝手にしろ」と投げやりに…
ではその後スランプから脱出できたのかと言うと、結局「できません」でした。どうやっても分からないわけですから、手のつけようがないのです。ほったらかしです。こんな状態が5年から10年近くありました。いっその事、指圧を辞めて整体とかカイロに転向しようかと思った事もあります。他の人が華々しく活躍しているのを見て羨ましかったんですね。でも辞める勇気もなく、ズルズル来てしまったわけです。「勝手にしろ…」ってなもんです。
●ひらめきが頭をよぎる…
ところが続けているうちに「待てよ。(患者さんの)苦痛が取れないのは、自分のせいだけじゃないかも知れない」と、こう感じるようになって来たんですよ。それは同じ症状なのにピタッと取れる場合もあれば、ウジウジと取れない場合があって、そんなケースに度々遭遇したからです。「治らないのは、患者さん側にも原因があるのでは…」とこう思ったんです。そこで注意深く相手を観察すると、ある傾向と言うかパターンに気づきました。こちらがいくら頑張っても、相手が治り難い状態、そのパターンがある。だからそのパターンの人が来た時は、なかなか治らなくても「当たり前」なんだなと気づきました。そしてそれが診断であり、それを見極めて行うのが医療的な指圧なのだと後年知りました。
私の若い時の思い出です。
●思うように行かないジレンマ…
最初はあまり気にならなかったのですが、更に思うように行かなくなって「何とかせねば…」と思いました。自分として出来る改善を試みたのですが、でもあまり変わらないのです。ある時は基本が大事と思って、押圧を丁寧に行うようにしました。でも変化はありませんでした。また腹部指圧を工夫すればと思い、お腹の指圧の方法をあれこれ工夫をしました。しかし大きな変化はありませんでした。また外部の技術を取り入れたら良いかもと思って、整体や背骨の矯正なども覚えてみました。しかしこれも変化なしです。どうしてもハードルが越えられません。もしかして指圧の一圧しに何か自分の知らない特別な「極意」のようなものがあって、それを探求すればハードルが越えられるかもと思いました。しかし押して引くだけの単純な指圧操作の中に特別な「極意」があるとは思えませんでした。
●疑心暗鬼の塊りになる…
他の施術師の本を読むと、華々しく「治癒させた」との文章が目に入り、それが気になって仕方がありませんでした。その時です。「ダメだなオレは。もうやめてしまおうか…」と思ったのは…。もうそうなると指圧をしていても気の抜けた状態で、どこか上の空なんですね。惰性です。ちっとも面白くない。患者さんは「ラクになったよ」と言ってくれるのですが、それでも「どうせ社交辞令だろう」と変にひねくれていました。どうしようもないですよね。24才くらいの頃です。
●「勝手にしろ」と投げやりに…
ではその後スランプから脱出できたのかと言うと、結局「できません」でした。どうやっても分からないわけですから、手のつけようがないのです。ほったらかしです。こんな状態が5年から10年近くありました。いっその事、指圧を辞めて整体とかカイロに転向しようかと思った事もあります。他の人が華々しく活躍しているのを見て羨ましかったんですね。でも辞める勇気もなく、ズルズル来てしまったわけです。「勝手にしろ…」ってなもんです。
●ひらめきが頭をよぎる…
ところが続けているうちに「待てよ。(患者さんの)苦痛が取れないのは、自分のせいだけじゃないかも知れない」と、こう感じるようになって来たんですよ。それは同じ症状なのにピタッと取れる場合もあれば、ウジウジと取れない場合があって、そんなケースに度々遭遇したからです。「治らないのは、患者さん側にも原因があるのでは…」とこう思ったんです。そこで注意深く相手を観察すると、ある傾向と言うかパターンに気づきました。こちらがいくら頑張っても、相手が治り難い状態、そのパターンがある。だからそのパターンの人が来た時は、なかなか治らなくても「当たり前」なんだなと気づきました。そしてそれが診断であり、それを見極めて行うのが医療的な指圧なのだと後年知りました。
私の若い時の思い出です。
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