2019年4月25日から5月1日までデンマークからスウェーデンにかけて経絡指圧普及のツアーに参加いたしました。昨年もストックホルムで行なった桜祭りと1Day治療室に参加していますので2年連続となります。去年参加した事によって個人で北欧に行く事への負担が少なくなり、とても視野も広がり、指圧に関しても新たな価値観が産まれる良い旅となりました。
●コペンハーゲン桜祭り
 北欧のデンマーク・コペンハーゲンは興味がありながら、時間も要す為このような機会が無ければ行かなかったと思います。個人で北欧まで行く事に関しては海外旅行の環境が整った現在はハードルが低く、とても拙い英語力でもスムーズに現地に赴く事が出来ました。
 桜祭りはランゲリニエ公園にて毎年開催されています。和太鼓や剣道、茶道などの日本文化を発信するブースが数多く並びとても一体感のある大きなイベントでした。
 北欧では日本の文化はとても興味を持たれていると感じました。指圧に関する認識はデンマークでもあるようで体験ブースを開設すると、「いつやってくれるの?」と聞かれ直ぐに埋まってしまいました。やはり皆さん疲れているのかな?とも感じました。自己指圧のワークショップでも参加者の方々は熱心に分からないことを聞いて取り組んでいたことも興味深かったです。経絡のスジにそって圧を入れていく事に驚きがあったのだと思います。
●OSBYの1日治療室
 今回の北欧の訪問の中で一番楽しかったイベントがOsby在住の明子さんがホスト役になって頂いた1日指圧治療室でした。コペンハーゲンからスウェーデンのOsbyまでの移動はとても景観も良く、普通では訪れることの無い田舎街でした。団体職員である明子さんの気配りもあり、指圧治療室とワークショップはほぼ満席でした。指圧に関しても、とても気持ち良かったようで感謝の言葉を頂きました。
 そしてワークショップは皆さん熱心で、盛り上がった会となりました。私も助手として動作の確認等を行いましたが、度々呼び止められやり方を聞いておられました。最終的には自己指圧からパートナーに行える入門編に近い内容まで進んで行きました。
 今後、このosbyにて経絡指圧の施術者が誕生しこの街から普及していく事を想像するととっても楽しくなりました。
 昨年から、この北欧における指圧普及の旅を先生と同行を希望した理由は主に以下の2点です。
1、海外で日本の文化を広めてみたかった事。
単純に私の興味本位ではあります。日本の文化は2年桜祭りに足を運んだことで、大人気であると実体験できました。なぜ?これはこうなのか?どういう理由なのか?と細かく聞いてきます。海外の視点からは日本のように歴史が長く文化を成熟させてきた民族はなかなか居ない事に気付かされます。
 自分が日本人として伝えられることとして指圧という身体に関わる技術も日本独自であり、とても興味を持たれたことに喜びを感じました。
2、西洋人の大きな体型でも、指圧は効果があるのか実体験をしたかった。
現在、世界中のニーズは海外旅行になったようです。特に欧米系の人種ですと高齢者の旅行者も多く、まずはマッサージを受ける方が多いようです。こだわりのある方が本格的な施術を求めた時、経絡指圧はとても喜ばれると感じていました。実際にとても大きな身体の方に行っても効果は抜群にありました!
 
 私も今後の関わり方としては1と2の視点から経絡指圧を普及する立場で行きたいと強く思うようになりました。今回の旅では他には書ききれない出来事が沢山ありました。旅先で出会った親切な方々は今後も忘れられないと思います。
 末筆ではありますが、先生にはこのような機会を与えて頂いたことに深く感謝を申し上げます。

石井卓也